メドレー無茶振り合作に参加しました。

銀河P主催のこちらの合作に参加しました。

 

 

 

お楽しみいただけましたでしょうか。企画を立てたり運営いただいたりな方々には感謝しかないですね。

 

この記事では、私のパートについてタラタラと書いていきたいと思います。

一応、私の無茶振り内容は動画内で素直に表示せず"予想"いただくような構成になっていますので、先に動画を観てから、の方が嬉しいです。

 

この文章は提出直後に書き殴ってるので、乱文とか、公開時との整合性とか、その辺はご容赦。

 

それでは





















 

 

無茶振りについて

私に渡されたお題は「使えるシンセは1種類のみ(ドラムは除く)」でした。

これが難しい方か易しい方かはなんと言えませんが、私が想像していた無茶振りとは大分方向性が違っていて困ってしまったのは事実です。

と言うのは、お題の解釈は各自に任されている、と言う点を差っ引いても、いくらでも脱法できる......もとい、選択肢がハチャメチャに広いお題だったからです。

極端な話、例えばボーカルチョップなどをメインに据えて「シンセを使わずに」音楽を作ることもできるでしょう。

原曲不使用の音MADに挑むのも、それはそれで面白かったかもしれません。
確保できる時間的に全くの未開の地に足を踏み入れる勇気はありませんでしたが。

何にせよ、特段変なことはしないメドレー 、それも数分尺であれば、全く普通に作ることができるお題だ、と言うのが私の認識です。

 

一方で。

 

他の参加者の方は無茶振りの達成そのものに頭を悩ませて、その上でしっかりしたメドレーを出してくるでしょう。

私も、ある程度は、視聴者が楽しめるパートを作る努力義務があります。
特段変なことはしないメドレーを出しても、視聴者の方はもちろん、私が面白くないですからね。

色々と頭を悩ませましたが、以下のような制限の下でメドレー を制作することとしました。

 

  1. 使用シンセはAlchemy(Logic内蔵シンセ)のみ。
    Nexusを使えば「わかりやすくリッチな」音が出ますが、我慢。
     後述しますが、Alchemyはこの制限において強力な別の特性を持っています。

  2. ドラムやSEについてもAlchemyのサウンドを用いる。
    →自分で制限を強くした格好です。

  3. エフェクタープラグインについては制限しない
    →Logic内蔵のみで頑張る案もありましたが、やめました。
     手軽にそれなりにイイ感じにできる、みたいなやつを結構使ってます。

  4. 音源構成や動画構成で、無茶振り内容のミスリードを誘う。
    →他の要素をちりばめて、視聴者参加型の楽しさを付加する狙いです。

かなり難産ではありましたが、なんとか形にすることはできたと思います。
面白いのかは......わからん。どうでした?

これを書いているのはファイル提出直後で合作の完成品を見ていないので、「他と比べたら全然形になってねーじゃねーか!」と鬱になってる未来もあるかもしれませんね。

 

Alchemyについて

Alchemyは私の使用しているDAW、Logicに付属してくるシンセで、なんだかんだ一番慣れ親しんだシンセになっています。

当時、Camel Audio社から245ドルで販売されていましたが、Appleが買収した歴史があります。

Logic pro Xは記事執筆現在200ドルですから、何かがおかしいですね。そんなことはさておき。

 

Alchemyが持っている、この制限において強力な特性とは、「4オシレーターのウェーブテーブルシンセ」であると同時に、それぞれのオシレーターが「サンプラー」でもある点です。

 

単なるシンセサイザーではピアノやギター、ストリングスなど所謂「生音」を出すことができませんが、Alchemyには豊富な生音系サンプリング音源も付属しておりセットするだけで鳴らすことができます。

こういった音を組み込むことで、1シンセでありながらそれを感じさせにくい展開を作ることができます。

 

当然パーカッションの音源も入っていますし、うわものループ音源、環境音なんかも多少は入っています。

今回の音源は、全部Alchemyがあれば出せる音(に、様々プラグインでエフェクトをかけたもの)になっています。

※キックなど1種類の音を1音程で鳴らすだけのトラックについては、CPUリソースの節約のためwavファイルを直接貼り付ける方法でトラックメイキングしています。
Alchemyはそこそこ重たいシンセなのです......。

 

選曲・構成・アレンジについて

全体の流れ

2曲1ブロックを基本に、ブロック毎に違うアレンジをすることがテーマです。

また私はつい曲を重ねたくなってしまう人ですが今回はそれを封印し、2曲目のフレーズが入るところでは1曲目のフレーズは鳴らさず、2曲が混ざっているような演出を目論みました。

この点も、1つのミスリード要素になっています。

 

第1ブロック Alchemy × 一番の宝物

選曲

Alchemyが1曲目なのは自動的に決定。ピンときた人はいたんでしょうか。

こんな序盤に!? と言うスラングもあり、誤魔化しの効く打順ではあります。

相方は、ミスリード目的に様々な含みを持たせるため、同じくABより選択。

 

アレンジ

ピッチを揺らしてLo-Fi系、チル系っぽいアレンジを目指しました。それにしてはキックが重すぎる。

ローパスフィルターを開けていくアレンジはあんまり使わないのですが、楽しいですよね。

 

第2ブロック only my railgun × final phase

選曲

前ブロックと同じく関連のある2曲を選択でき、かつPoppin'Party(バンドリ)にカバーされていると言う点で選択。

実際のところ無茶振り内容を示唆できる「only」で始まる曲が軸になるという観点からのスタートですが、この辺は曖昧もとい適当です。

ありがたいことに、私にバンドリのイメージを抱いている方が一定数いらっしゃるようなので、今回はミスリード向けに使うこととしました。

「一番の宝物」は記事執筆現在アプリ未収録ですが、初期のリアルライブで演奏された実績があるグレーな楽曲です。

誘導と、違和感の両方に気付いてるような人もまた珍しいでしょうか。

 

アレンジ

民族風。日本とも中国ともケルトとも言えない中途半端さはご愛敬。

アレンジの切り替わり1回目、1番印象に残るここでシネマティックなリズム隊とパンフルートや琴など生系統の音を提示しておくことで、アレンジ面に無茶振りがある可能性を意識させつつ、後々ヒントが開いてきた段階でも1シンセの可能性を無意識に排除してもらう狙いがあります。

 

第3ブロック 夜に駆ける × 三原色

選曲

関連性のある2曲をセットにする、と言う点を踏襲しつつ、ポピパである可能性を「夜にかける」で、バンドリである可能性を「三原色」で断ち切ります。

些かバンドリに頼りすぎな気もしますが、そろそろ選択肢を絞ったつもりになってもらうためにはこれくらいしか思いつきませんでした。

ついでに、「〇〇年より前の曲で組む」みたいなのもシャットアウト。

一方で、この時点のヒントは「使えるーー1ーーのみ(ーー)」と辻褄が合わなくなってくるタイミングでもあります。

 

アレンジ

ダブ系を意識してワブルベース盛り盛り採用しました。

技量の問題かメドレーとの相性はあんまり良くない? と思っています。打ち込むにあたってLFOオートメーション描くのめんどくさいし正直無理に凝ったことはしたくないですね......。

メインリードからワブルにメロディラインをパスする感じは好きなのでどっかでまた採用したいとは思います。

 

第4ブロック Super Lover × うっせぇわ

選曲

いよいよ、節操なしな組み合わせで採用することでこの辺りに注目していた視聴者を振り落としにかかります。

僕がミリマスで一番好きなアイドルが横山奈緒ちゃんなのですが、ここまで「関連のある2曲」でやってきただけに奈緒がうるさいみたいになってしまうのがマイナスポイント。

メロディラインが程よく噛み合いそうな気がしたので採用しました。

もっと良い組み合わせはあったと思いますが、時間切れです。

 

アレンジ

ドラムンベース。になってるんでしょうかこれは?

アレンジジャンルに寄せると言う意味では一番上手くいっている気がします。

ここまでくると、色んなアレンジをやることが無茶振りと思われていることが想像できますが、「使えるーーは1種類のみ(ーーは除く)」への当てはまりは悪いはずです。
あと普通に上位互換のお題(10種類以上の音楽ジャンルを入れる、みたいなの)を誰かやりそう。

第2ブロックの布石がどこまで機能しているのか......後学のため色々ヒアリングしたいところです。

 

第5ブロック プラスチック・アンブレラ × Sunshine See May

選曲

近いうちに採用したいなーと思っていたアイマス曲をまとめて採用しました。

良い感じにメロディが噛み合っていたものの、拍の取り方とかコード感は結構違っていて駆け抜け系にはあまり向いていない気がしました。

あと「プラスチック・アンプレラ」は視聴者層に対して知名度レベルがかなり低いことが予想できますが、これがメロディを噛み合わせるコンセプト的にあまり美しくないと思います。

反省点の多い選曲ではあります。

→(2021/10/17追記:意図しない形で知名度が少し上がってしまった気がします。最悪。うまいこと丸く収まることを願っています......)

 

アレンジ

悪い癖で、名前のよくわからない存在するかもわからない中途半端なアレンジを作ってしまいました。

生系をベースにシンセも入ってきてエモい感じなるようにしたかったんですが、難しいですね。

参考にした曲、アレンジはあるのですが、色々試しているうちによくわかんない感じなってしまい、締め切りも近いので諦めた格好です。

 

無茶振り内容の答え合わせ

選曲

「プラスチック・アンプレラ」から共通音繋ぎで「Alchemy」に戻ってきます。

お疲れ様でした。

この形式はアレンジの引き出しと時間さえあればもっと延長することもできるのですが、ここで打ち止めです。

 

アレンジ

若干尻切れとんぼな感じがしますが、最後のコードにEadd9あたりをジャラーンと鳴らしてしまうとパート終わり感が出こそすれ、次のパートとの繋がりが悪くなりそうだったので敢えて切っています。

トリに置きたくなるパートでは無いはずなので、まぁ大丈夫でしょう。

構成担当が3人もいる合作なのでなんとかまとめてくれると信じます。

 

ところでS.ベリーが投げたお題は?

結構キツめなお題を投げてしまってる気がするので、怖いので内緒にしておきます。

どうしても気になるならDMでも投げてください。

→(2021/10/17追記:めちゃくちゃイイ感じに仕上げてくれていました。最高!!!)

 

終わりに

いかがでしたか?

提出後に勢いで書いたら5000字近くになってしまいました。読む人いるのこれ。

 

今回作っていて思ったのは、社会人やりながらゴリゴリ創作してる人すげーってのが一番です。

「アウトプット」のスタミナが仕事に持っていかれてしまうせいか、学生の頃からの遅筆に拍車がかかったような印象でした。

メドレーは作りたいんだけど、でも作りたいメドレーの具体的な像が全然出てこない、そういう状態が結構ストレスになっている気がしたので、しばらくインプットに比重を寄せた方が良いのかもしれませんね。

 

あとこれ本当に偶然なんですが、これを打ち込む前に音源提出した某合作も、こんな感じで1人で幾つかアレンジ変えるようなパートを出しました。

どっちが世に出るのが早いかわかりませんが、似たような手段が続いちゃってごめんなさーい。偶々こういう無茶振りが来ちゃったんですー。

 

最後に、主宰、運営各位、そして動画を観てくれた、この記事を読んでいただいた皆様、ありがとうございました。

これからもよろしくお願いいたします。