メドレーもう歌ってます!のこと #ニコメドDJM
祝!投稿1周年!
1.タッグ結成まで
2.メドレーの方向性
3.全体的な構成の話
4.全体的な流れの話
5.ブロック毎の話
構成とかアレンジとか、ごったに書いていきます。
A.ダンスロボットダンス〜
- ダンスロボットダンス
- HOT LIMIT
単に歌ってもらうだけってのも面白くないな、と思ってオープニングトークできる場を作ることにしました。
音MADではイントロ前半でフリートークさせてる作品があった気がするのでダンロボを1曲目に採用。
またイントロ後半では前半の挨拶を素材化してなんちゃって音MADにして、とにかく注意を惹けるブロックを目指しました。
音MADっぽい演出について僕にこれ以上の技量が無いので、再度使ってもここのインパクトは越えられません。
またか、という飽きをケアするためもう出てきません。
B.HOT LIMIT〜
- HOT LIMIT
- ロキ
- Hey-day狂騒曲(カプリチオ)
- 女々しくて
- ボルガダイナマイト
イントロで付けた勢いをサビに引き継ぎどんなノリのメドレーかをなんとなくわかってもらうためのブロックです。
短いスパンでの切り替えで勢いを更に伸ばすことを意識しています。
これらの曲の組み合わせは細雪さんの「構成のタネ」そのまんまで、序盤にオススメという備考欄の書き込みをそのまま活かしました。
順番とか採用箇所は僕の方でちょっと弄ってるんですけど、やはりセンスを感じます。
裏パートでは各々の曲のイントロのフレーズを追いかけながら鳴らしています。
ちょっと聞き取り辛いですが(特にHey-day狂騒曲は知名度がやや低いので伝わらない)、重ねのコンセプトについても紹介できています。
C.ロストワンの号哭〜
- ロストワンの号哭
- アウターサイエンス
- 世界一疾走感のあるラーメンタイマー
- 夜咄ディセイヴ
- 頓珍漢の宴
- ドーナツホール
- 幻想奇行
- 罪の名前
- 落ちて月 空に花
一旦勢いを落ち着かせ疲れてしまわないようにすると共に、A-B-サビのオーソドックスな構成を見せることで、一本調子では無いぞとアピールする狙いがあります。
またこのブロックも全編で前の曲が重ねとして裏に残るという僕が大好きな技法を使っています。
特にサビ、ドーナツホール からはメロディラインを追いかけるので一番盛り上がるところで裏も歌うことができます。
D.デビルマンのうた〜
A-B-サビに油断した視聴者に(唯一の)替え歌、からの自己紹介でインパクトを狙ったブロックです。
細雪さんの選曲リストを見て最初に決まったブロックです。
苺選曲として橘ありすの曲とかもサブ候補に挙げてくれていたのですが、わかりやすくタイトルにベリーが入る曲を見繕いました。
また初めて裏パートが主張するブロックにもなっています。
動画演出をよく見ると曲番号がおかしなことになっているので、「ここまでに重ねがあったのかな?」みたいに気付いてもらい、聴き直した時にメロが残るタイプの重ねを意識してもらう狙いもあります。
E.仮面ライダーBLACK RX〜
- 仮面ライダーBLACK RX
- only my railgun
- 紅蓮の弓矢
- oath sign
- RAGE OF DUST
- This game
実はこのブロック、非常に味気ない、妥協ブロックになる危険性がありました。
というのも、細雪さんの挙げてくれた曲リストは「6m-4-」型の進行の曲がかなり多くて。
これらは曲同士の親和性が高いものの続くとどうしても飽きてしまう。
ボカロ系の「6m-4-」型は最後にゴーストルールと合わせることが先に決まったので、アニメ系の「6m-4-」型を固めたこのブロックはゴーストルールブロックを邪魔しないことが第一優先で、非常にアレンジしがいがなかったのです。
ところが、音源制作期間中に南北合作や十曲譚が公開され、僕の「ハーフテンポで何かフワフワやる」アレンジを細雪さんがめちゃくちゃ評価してくれました。
そこで、急遽予定を変更して「それっぽい」アレンジをこのメドレー にも採用することにしました。
アレンジに合わせてリハーモナイズすることで強すぎる進行感を弱めることができたりと、これが思った以上にハマってくれました。
ボコーダーを用いて機械音声っぽい声に加工するなど、雰囲気出しに色々工夫をしています。
動画演出は変更してもらうことになりましたが......良い感じに仕上げてくれてすごいです。
ちなみにこのブロックも前の曲を裏に引っぱるスタイルを継続しています。
大胆なメロ改変にも注目(?)
F.promise〜
- promise
- Shangri-La
- 甲賀忍法帖
Eブロックのアレンジ方針を変更するまでは、ここまでが1つのブロックでした。
ハーフテンポがあまり長くなると飽きること、この3曲は普通にビート刻んだ方が映えること、次のブロックがABサビ型のため一旦落とすので緩急の急でバトンを渡したいことから、テンポを戻します。
アレンジは当時若干メドクラで流行っていた(?)FUNKOTを参考にしたつもりですが......カウベルが鳴ってるくらいですか。しかもオートパンしちゃダメらしいですね。ごめんなさい
とはいえ初めて出てくる音かつ結構存在感があるのでまた印象の違うブロックに仕立て上げられていると思います。
G.Seyana.〜
- Seyana.
- POP TEAM EPIC
- 雨とペトラ
- シャルル
- ウミユリ海底譚
- ふ・れ・ん・ど・し・た・い
- 青空のラプソディ
- 全力☆Summer!
- あ・え・い・う・え・お・あお!!
2度目のA-B-サビ構成、休憩の意味も込めていますが、新鮮さが残ったカウベルを引き継ぎ、音数少なめのアレンジに初登場のエレピと中だるみを最大限ケアする意識でアレンジを作っています。
またここのサビで初めて明るい曲調が固まったブロックが出現します。
構成面でも中だるみをケアします。
Cブロックと同じくサビでは歌える裏メロが表の曲を追いかけます。
このパートはメロ改変が多めですが、そここそ僕のお気に入り箇所でもあります。
H.新宝島〜
- 新宝島
- BE MY BABY
- HARURUNRUN
- Bright Blue
- 恋のHamburg♪
- Lunatic Show
- PANDEMIC ALONE
- ONENESS
- ティアドロップス
実質アイマス!
からのアイマス&ガルパ推しキャララッシュ!
かなり早く構成が固まったパートの一つで、お気に入りです。
新宝島〜BE MY BABYはハロー!ハッピーワールドの新宝島カバーを意識したアレンジ、コード改変を行っています。
担当地帯は拙作バンドリメドレーを意識したアレンジをしたら、動画演出の方も寄せてくれました。嬉しい......
裏曲の選出は割と試行錯誤よりで、綺麗に重なるものを地道に探しています。
尺の都合とコードの都合でしっかり「曲」として採用できなかった一部の曲は、モチーフだけをアレンジに組み込むなど職権乱用があります。
I.クロマグロがとんでくる〜
やりたい放題ブロックはまだまだ続きまして、終盤に向けて隙なくしっかり盛り上げることを意識し味の濃いブロック同士ですが連続させています。
しっかり長尺で採用すると共に、関連曲を固めて印象付けを図っています。
また合成音声を意識しピッチコレクトをキツ目にかけてケロケロ風ボイスにしたり、歌詞に合わせてラジオエフェクトをかけたりと冒険的な処理もしています。
先述の通りメインリードが同じだとどうしても飽きてきてしまうので、Eブロック共々要所で弄ることでカバーを図りました。
イワシの裏でパラパラと曲が切り替わっている部分、しっかり意味がある選曲なのですが、結局正解者は現れませんでしたね...
動画演出を見ると「イワシがつちからはえてくるんだ」になっていまして、要するに読みの頭文字に注目してください。
このアイデアは「構成のタネ」にあったものですが、対旋律として表曲を引き立てながら条件をクリアする、かなり綺麗な選曲組み立てができたと自負しています。
J.ウルトラマンレオ〜
最後のラッシュに向けて力を貯めるブロックです。
推しラッシュとイワシのインパクトは切りつつ流れは止めない、結構難しい立ち位置になってしまいました。
フリージアからHereticsを経由してゴーストルールに向かう流れは「構成のタネ」そのままで、メドレー内では初めてバラードっぽい雰囲気が流れます。実際流れてるのはしょうもない走馬灯なわけですが......
変にバラードに寄せても整合性が取れないのでキックを残してテンションを落としきらないようにしています。
K.ゴーストルール〜
- ゴーストルール
- アスノヨゾラ哨戒班
- 腐れ外道とチョコレゐト
- 千本桜
- 砂の惑星
- ブリキノダンス
- ダンスロボットダンス
本メドレー最大の見せ場で、序盤中盤の盛り上がりを超える情報量の圧で勝負をかけるブロックです。
ほとんどのブロックがアクが強いため典型的な「終盤の一押しが足りない」印象が心配になる流れでここまできてしまうわけですが、隠し球としてこれを投げると構成初期で決定した、我ながら傑作の流れだと思っています。
聴き取りずらさ(とミキシング難度)からボーカル同士の重ねを避けてきた構成だからこそ、偶数小節のみ歌詞がありロングトーンで繋ぐゴーストルールとの実質重ねでブレイクスルーを実現します。
ボーカル側の情報量が増える分アレンジ側の情報量は控えめにしたので語れる事はあんまりないです。
性懲りもなく少し遅れながら重ねがどんどん増えていまして、オフボ音源(off_offよりoff_onの方がいいかな?)も聞き応えがあるかもしれません。
一方で視覚情報でもしっかり圧をかけていくため動画演出にかなり口出しした唯一のブロックです。
かなりの関連動画数と動きのある演出をしてもらって、バッチリやりたいことができたと思います。
L.ダンスロボットダンス〜
- ダンスロボットダンス
- HOT LIMIT
最後に1曲目に戻ってくる演出も、僕が好きな要素の1つです。
今回はイントロよろしく終わりの挨拶をしてもらいました。
キーやテンポ、HOT LIMITの位置はAブロックと完全に一致しており、うまいことフェードすれば綺麗にループする、はずです。
6.終わりに
ダラダラと長い文章、ここまで読んでいただきありがとうございました。
ここまでこだわれたメドレーは初めてだし、とても満足したので(欲をいえばもっと再生数も伸びて欲しかったけどね)、当時から今にかけての想いを記事として残すに至りました。
オフボ共々こんなに遅くなってしまったのは、不幸が重なったり、僕に変なこだわりがあったせいでタイミングを逃してしまい、「ここまで遅れたなら1周年に合わせようか」という流れになったからです。
ごめんなさい。
あんまり謝ってばかりはダメですね。
制作期間中も遅延しまくってその度謝ってましたが......細雪さん優しすぎるんですもん。
恵まれた環境でした。
改めて、ありがとうございます。
また #ニコメドDJM 関係者各位にも感謝いたします。
以上。 2020/8/10
P.S.
この記事の内容じゃ足りねーよもっとこの部分細かく聞かせろ!
みたいなのがもしあれば、お気軽にTwitterあたりでもコンタクト取ってくださいな。
ここすき とかも待ってるよ〜